Visual Studio 2010 C++ の “VC++ ディレクトリ” 設定はどこへ?
2010/05/18 5件のコメント
きっと誰もがハマるであろうと思うので、書いておきます。ワタシもハマりました。
多くの方がきっとブログのネタにしているでしょう。
これです。ディクレトリの設定がない…どこへ行ってしまったのでしょう。
ヘルプ見てもいまいちわからないですよね。で、調べました。
VS2010 からは、個別のプロジェクト単位で、ディレクトリ設定を行うように変更になったとのこと。
確かに、プロジェクトのプロパティにはあります。
でも、共通のテンプレートを使おうと思ったり、別のフレームワーク用のテンプレートを使おうと思ったら
いちいち、個別プロジェクトで設定していられないです。それに面倒。
ワタシの大好きな WTL もその一つです。
では、どうするのかというと、この部分がファイルに分離されているので、ファイルに記述することに
なるんだそうだ。
- ファイルの場所
C:\Users\<ユーザー名>\Local Settings\Application Data\Microsoft\MSBuild\v4.0
上記フォルダーは OS によって、フォルダーは以下の場所(実際の場所)にリダイレクトされます。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\MSBuild\v4.0 - ファイル名
Microsoft.Cpp.Win32.user.props
Microsoft.Cpp.x64.user.props
これらのファイルをテキストエディタで開きます。
こんな内容になっていると思います。ん?XML タグで書けってことですか。
名前 | XML タグ名 |
実行可能ファイル ディレクトリ | <ExecutablePath></ExecutablePath> |
インクルード ディレクトリ | <IncludePath></IncludePath> |
参照ディレクトリ | <ReferencePath></ReferencePath> |
ライブラリ ディレクトリ | <LibraryPath></LibraryPath> |
ソース ディレクトリ | <SourcePath></SourcePath> |
ディレクトリの除外 | <ExcludePath></ExcludePath> |
これらの親は、<PropertyGroup> になります。まず、何も無い状態、いわゆるデフォルト状態にしてみます。
ここまで書くと、追加も楽になります。WTL のヘッダーパスを追加します。
これで完了です。
Visual Studio 2010 を再起動してから、プロジェクトのプロパティから「VC++ ディレクトリ」を見ると、
追加したパスが初期状態で入っているはずです。
もうじきリリースされる SDK v7.1 をインストールしたら、同じようにディレクトリやライブラリの設定を
行うことになりますね。
しかし、この上なく、使いにくいと思います。何で、こんな DCR(DesignChangeRequest)が通ったんだろうか。
見事にはまっていました。おかげで助かりました。ありがとうございます。本当になんでこんなに使いにくくなってしまったんでしょうか。
xmlにするのはいいですが、せめてもっと簡単に編集できるようにしてほしかったです。
お役に立てて何よりです。
こちらこそ、ブログ見ていただきありがとうございました。
.NET系のIDE機能ばかり進んでしまい、C++が置いていかれているように感じるのが残念です。
助かりました。ありがとうございます。
いえいえ、お役に立ててよかったです。
コメントありがとうございました。
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