Hyper-V 統合サービスの「ゲストサービス」

Hyper-V の統合サービスを見ると

Hyper-V_統合サービス

となりますが、ここの「ゲストサービス」って何?というのが今回ネタです。

を見ると、

Hyper-V ホストが仮想マシンとの間で双方向のファイル コピーを実行できるようにするためのインターフェイスを提供します。

とのこと。既定で無効なんですね。サービスコントロールマネージャーで見てみると

Hyper-V_統合サービスのサービス

ありました。
Copy-VMFile を使って、ホストマシンと仮想マシンとの間でファイルのコピーができるわけです。
使い方ですが、ホストマシン上の E:\Dotnet\ADO.NET\PoolingApp\Release\PoolingApp.exe.config というファイルを
仮想マシン “PC1 – Win10” の D:\work にコピーする場合は、こんな感じです。

Copy-VMFile "PC1 – Win10" -SourcePath "E:\Dotnet\ADO.NET\PoolingApp\Release\PoolingApp.exe.config" -DestinationPath "D:\work" -FileSource Host

注意点ですが、PowerShell を管理者権限で起動しておかないと、アクセス権が無い というエラーになります。

エクスプローラー上から GUI でファイル操作できると便利だと思うけどな。

省電力機能で、仮想環境の時刻同期にご用心

2011年の夏真っ最中。まだまだ暑い日が続きます。
一年で一番昼が長いのは、夏至(6月20日くらい)ですが、その夏至を過ぎ、冬至に向かって昼が
短くなっているのに 8 月って 6 月よりも昼が長いように感じます。
さて、この夏の節電対応でサーバー管理は大変です。
そこで、OS やハードウェア(CPU や BIOS)の省電力モードを使ったりすることがあるかもしれませんが、
仮想環境の時刻同期という面で少しネタがありますので、紹介しておきます。(MS サポートの S さん、ありがとう)

一般的に Windows サーバーの時刻同期は

  • ドメインコントローラーは、外部の NTP サーバーと時刻同期をするように設定する
  • メンバーサーバーは、ドメインコントローラーとの時刻同期機能にお任せする
  • スタンドアローンサーバーは、外部の NTP サーバーと時刻同期をするように設定する

だと思います。最近は仮想環境で構築することが多いと思いますが、Hypervisor 型の仮想環境(Hyper-V も)では、
クロック割り込みをエミュレーションして発生させるために時刻が遅れやすいという特性があります。

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Virtual PC の VMC を Hyper-V に移行する

今まで Virtual PC 2007 で仮想環境を使っていたのですが、サーバーを
Windows Server 2008 に移行したので、Hyper-V を使うことにしました。
新規にいくつか環境を構築したのですが、既存の Virtual PC 環境からも移行したいなと。
Hyper-V 標準機能だと、Virtual PC が使っている VMC ファイルのインポートってできないんですよね。
まあ、仮想 OS 設定は大した作業でもないし、簡単に設定できるので、新規に作り直してもよいのですが
VMC をインポートしして、Hyper-V に登録する便利なツールがありました。

MSFT の方が用意してくれました。ダウンロードは、こちらからです。

普通にインポートできたので、Hyper-V にめでたく移行できました。