WTL 8.1 11324 リリース

正式にパッケージングされた WTL Version 8.1 build 11324 が 2011/11/20 付けで公開されました。

前回の正式ビルドが、9127 だったので、結構、間が開きました。
一番のエンハンスは、正式ビルドで Ribbon サポートとなったことです。
以前、記事で 「WTL の最新版で Ribbon」 をアップした際、9127_rev448 というビルドを紹介しましたが
正式版がリリースされましたので、ビルド 11324 の方をお使いください。
(rev448 のダウンロードは停止しました)

見たところ、Ribbon ヘッダーである atlribbon.h は、rev448 と変更はありませんでしたが、
早速、11324 を組み込み、WTL ウィザードのままで、ビルドしてみました。

WTL11324_app

きちんと、Ribbon になっていますね。
オリジナルは、英語リソースですが、早速、リソースを日本語化してみました。

WTL の最新版で Ribbon

WTL(Windows Template Library)の最新版についてです。

元々、WTL は ATL に含まれていた軽量の Windows コントロール開発用のテンプレートだったのですが、
ATL から独立して、WTL という名前で独り立ちして、パッケージングされました。
そして、現在は、オープンソースプロジェクトとして公開されています。
MFC と違い、再頒布モジュールを必要とせず、C++ テンプレートをベースに軽量な Windows アプリケーションを
開発することができます。個人的にもかなりお勧めのフレームワークです。

現在の最新バージョンは 8.1.9127 というバージョンです。

WTL にはインストーラーというものはなく、登録スクリプトを実行して、プロジェクトテンプレートを
VC++ ディレクトリに配置、インクルードヘッダーを手動で設定という、なんとも、ローテクな方法で
インストール & 設定します。

ところが、これはメジャーアップのパッケージバージョンであり、これ以降、多くのエンハンスが行われています。
8.1.9127 のままでは、VC++9.0(VS2008 C++) 用の登録スクリプトまでの対応になっているのですが、
VC++1.0(VS2010 C++) 用の登録スクリプトも用意されています。もちろん、WTL で提供されているテンプレートヘッダー
自体は VC++10.0 でもまったく問題なく使用することができます。

WTL プロジェクトの最新バージョンでは、Windows Vista/7 に対応したリボンの実装が行われていて、テンプレートベースの
開発でリボンを使用することができます。これを使わないのは非常にもったいなので、私の方で、最新ビルド(rev 448)を
パッケージングして、さらに、日本語化してみました(リクエストがあったので)。
パブリック公開しますので、自由に使用してください。
なお、ライセンスは WTL に従います。WTL プロジェクトの方で正式にパッケージングされたら、そちらを使用してください。

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